ぬちマース物語

           ベンチャー高安(有)  高安正勝社長 


私は琉球大学物理学科を卒業しました。以前より「生命はどうやって生まれたのか」という、生命物理に興味があり、勉強していました。卒業後は、南西航空(元JTA)に入社し、技師として働いていました。そんな中でも発明をしていました。

 当時沖縄は蘭栽培が盛んで、1本1000円で販売されていました。

こんなに高いのかと思い、欄を栽培している友人に聞いたところ、欄は根腐れしやすく難しいとのことでした。そこで私は蘭を手軽に栽培できる装置を発明し、それを試す為に、航空機の技師から蘭栽培に転向しました。

 蘭をビニールハウスで栽培していますと、非常に暑く、冷やす為には送風では間に合いません。そこで私は根腐れし易い蘭を痛めずに、水を散布して冷やす装置を発明しました。

 この装置で水を非常に細かい霧にして、毎日水を気化させている時に、新聞で「塩が自由化される」という記事を見ました。私はピン!ときました。水を散布していると、何も無くなるのだから、海水をサンプルすると水がなくなって塩ができるのでは…と。私は早速蘭を取っ払って、海水を気化させて見ますと、美しい粉雪のような塩のパウダーが積もり、当り一面真っ白になりました。これが「ぬちマース」が生まれた瞬間でした。




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